意外と知らないリフト券の買い方。早割・Web購入でお得に滑る裏ワザ

冬が近づき、スキー・スノーボードの計画を立て始める方も多いのではないでしょうか。しかし、シーズンインしてスキー場の窓口に着き、当たり前のように「リフト券1日券、大人1枚」と定価で購入していませんか?

実はそれ、一番損をしている買い方かもしれません。

近年のリフト券価格は、燃料費や物価の高騰もあり、人気のスキー場では1日券が7,000円、8,000円を超えることも珍しくなくなりました。

しかし、賢いスキーヤー・スノーボーダーは、定価では買いません。「早割」や「Web購入」を駆使し、1回あたり数千円単位で費用を節約しています。

この記事では、意外と知られていないリフト券のお得な買い方と、当日並ばずに滑り出せる「裏ワザ」を徹底的に解説します。

1. なぜ「当日の窓口購入」は損なのか?

理由はシンプルで、スキー場側も「事前に購入してほしい」からです。

  • スキー場側のメリット:
    • 当日の窓口業務の混雑を緩和できる。
    • シーズン前にまとまった売上を確保できる。
  • 私たち(利用者)のメリット:
    • 圧倒的に安い価格(最大半額近くも!)で購入できる。
    • 当日の朝、チケット窓口の長蛇の列に並ばなくて済む

貴重な休日の朝の時間を節約し、浮いたお金でランチを豪華にしたり、もう1回滑りに行ったりできるのですから、使わない手はありません。

2. リフト券をお得に買う「4つの裏ワザ」

では、具体的にどう買えばお得になるのでしょうか? 時期や目的別に4つの方法をご紹介します。

裏ワザ①:【最強の節約術】シーズン前の「早割リフト券」

これは、お得に滑るための基本中の基本です。

シーズンが始まる前(主に9月〜11月頃)に、そのシーズン中に使えるリフト券が格安で販売されます。「早割(早期割引)」と呼ばれるこのチケットは、割引率が非常に高いのが特徴です。

  • 例: 定価 7,000円の1日券 → 早割価格 4,500円 (2,500円もお得!)
  • 購入時期: 9月頃から販売が開始され、11月末〜12月上旬(スキー場オープン前)に販売終了するのが一般的です。
  • 注意点:
    • 販売期間が短い(秋限定)。
    • 人気スキー場は売り切れることがある。
    • 原則、払い戻し不可(シーズン中に必ず行く人向け)。

【主な早割リフト券の購入サイト】

裏ワザ②:【当日の時短ワザ】スキー場公式「スマリフ/アソビュー」

「早割を買い逃した!」「明日急に行きたくなった!」という方でも、諦めるのはまだ早いです。

最近のスキー場の多くは、当日でもスマホで購入できるWebチケットを導入しています。定価より数百円安い程度ですが、最大のメリットは「窓口に並ばない」ことです。

  • メリット:
    • 当日の朝、家や車の中でスマホ決済できる。
    • チケット窓口の長蛇の列を横目に、ゲレンデに直行できる。
    • 定価よりも少し安い(例:500円割引など)。
  • 仕組み(2パターンあり):
    1. 自動発券機(Webketなど):
      • スマホで購入→送られてきたQRコードをスキー場の自動発券機にかざす→ICカードのリフト券が発行される。
    2. ICカードチャージ(スマリフ、Niseko Unitedなど):
      • 初回に窓口や発券機でICカード(保証金500円程度が必要な場合も)を入手。
      • 2回目以降は、スマホでそのICカードの番号に直接リフト券をチャージ(入金)する。
      • チャージ後はそのままリフトゲートを通過できる。

【主なWebチケットシステム】

  • スマリフ (SURF&SNOW / WINTER PLUS)
    • 説明: SURF&SNOWやWINTER PLUSが提供する電子チケット。購入したチケット(QRコード)をスキー場の窓口や発券機で見せてICカードと引き換えます。
  • アソビュー! (asoview!)
    • 説明: レジャー予約サイト。スキー場によっては当日購入可能な割引リフト券を販売しています。

裏ワザ③:【上級者向け節約術】「ふるさと納税」の返礼品

住民税を納めている社会人なら、ぜひ活用したいのが「ふるさと納税」です。

  • 仕組み:
    • スキー場がある自治体(例:長野県白馬村、北海道ニセコ町、新潟県湯沢町など)にふるさと納税をすると、返礼品としてそのスキー場で使えるリフト券や利用券がもらえます。
    • 寄付した金額は、翌年の住民税や所得税から控除されるため、実質的な自己負担は2,000円です。
  • 例:
    • 15,000円を寄付 → 5,000円分のリフト券(返礼品)
    • 翌年、13,000円分の税金が控除(安く)なる。
    • 結果、実質2,000円で5,000円分のリフト券を手に入れたことになります。
  • 注意点:
    • 控除される金額には、年収に応じた上限があります。
    • リフト券が届くまで時間がかかる場合があるので、計画的に利用する必要があります。

【主なふるさと納税サイト】

裏ワザ④:【意外な穴場】コンビニ発券やセットプラン

  • コンビニ端末(セブンイレブン、ローソンなど)
    • 説明: 店内の端末機で、一部のスキー場のリフト券を購入できます。早割ほどではありませんが、定価より数百円安い「前売券」がシーズン中も販売されていることがあります。
  • 宿泊・交通セットプラン
    • 説明: 泊まりで行く場合は、宿の「リフト券付き宿泊パック」が最も安いケースが多いです。
    • また、JR東日本(「JR SKISKI」など)や旅行会社が販売する「新幹線・バス代+リフト券」のセットプランも、交通費とリフト券を別々に買うより格段に安くなります。
目次

よくある質問 (Q&A)

Q. 一番お得な買い方はどれですか?
A. 「①早割リフト券」が圧倒的に最安値です。 シーズン中に複数回行くことが決まっているなら、9月〜11月に買いだめしておくのが最強の裏ワザです。

Q. 早割を買い逃しました。当日の窓口購入が一番マシですか?
A. いいえ。当日でも「② スマリフ」で購入すれば、数百円安くなり、何より窓口に並ぶ時間を節約できます。

Q. ICカードの保証金(デポジット)って何ですか?
A. ICカードリフト券の使い捨てを防ぐため、リフト券代とは別に500円〜1,000円程度の保証金を預けるシステムです。保証金は、帰る際にICカードを返却機に入れれば全額返金されます。

まとめ

リフト券は「事前に計画的に買う」が鉄則です。

  1. シーズン前(9月〜11月): 「早割」で来シーズン分を最安値でゲット。
  2. 滑走前日〜当日: 「Web購入(Webketなど)」で、時短&少しお得に。
  3. (上級者): 「ふるさと納税」で実質負担を最小限に。

当日の朝、チケット窓口の長蛇の列を横目に、事前購入したリフト券でスマートにゲレンデへ向かいましょう。それだけで、その日のスタートが最高に気持ちよくなりますよ!

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この記事を書いた人

世界中のスキー場情報を発信しています。
世界中のスキーリゾートを回り、最高の雪質を求めています。
個人的にはウィスラーが大好き!でも、日本の雪も世界に誇れる最高の雪!

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