野沢温泉スキー場ガイド

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スキー場の特徴

野沢温泉スキー場は、長野県の北部、歴史ある野沢温泉村に位置する日本屈指の規模と雪質を誇るマウンテンリゾートです。その最大の魅力は、世界的に評価の高い「パウダースノー」。標高1,650mの毛無山山頂から広がる広大なゲレンデは、標高差1,085mにも及び、豊富な積雪量と水分が少なくサラサラとした極上の雪質を求めて、国内外から多くのスキーヤーやスノーボーダーが集まります。

ゲレンデの構成は非常に多彩で、総面積297ヘクタール、全44ものコース・ゲレンデが揃っています。そのバランスの良さも特筆すべき点で、全体の約40%が初心者向け、30%が中級者向け、30%が上級者向けと、あらゆるレベルの利用者が満足できる設計になっています。

初心者やファミリーには、山頂エリアにある「上ノ平ゲレンデ」がおすすめです。標高1,400m地帯に広がるこのゲレンデは、幅が広く斜度も緩やかで、抜群の雪質の中で安心して練習ができます。2020年にリニューアルされた最新鋭の「長坂ゴンドラ」で一気にアクセスできる手軽さも魅力です。また、山麓には子供専用の「ファミリーレーン」も設置されており、安全に雪遊びやスキーデビューが楽しめます。

中級者には、美しい樹氷林を抜けるロングクルージングが楽しめる「パラダイスゲレンデ」や、適度な斜度と変化に富んだ地形が続く「スカイラインコース」が人気です。特にスカイラインコースは、尾根沿いを滑り降りるため眺望が素晴らしく、眼下に広がる野沢温泉街や遠くの山々を見渡しながらの滑走は爽快そのものです。

そして、上級者の挑戦意欲を掻き立てるのが、最大斜度39度を誇る名物コース「シュナイダーコース」や、非圧雪のパウダーゾーン、難易度の高いコブ斜面などです。山頂から山麓まで続く日本最長クラス、最長滑走距離10,000mのロングランは、滑りごたえ十分です。

スキー場のもう一つの大きな特徴は、麓に広がる「野沢温泉」の存在です。13の外湯(共同浴場)が点在する風情豊かな温泉街がスキー場と直結しており、アフタースキーは冷えた体を温泉で癒すという、日本ならではの贅沢な体験ができます。歴史と伝統、極上の雪質、そして温かい温泉文化が融合した野沢温泉スキー場は、単なるスキー場を超えた総合的なスノーリゾートとして、唯一無二の魅力を持っています。

ゲレンデガイド

野沢温泉スキー場は、その広大なエリアに多彩なリフトとコースが配置されています。2基のゴンドラが効率的に山頂エリアへと運び、変化に富んだ44のコースが待っています。

リフト・ゴンドラ

合計14基のリフト・ゴンドラと1基の動く歩道が、広大なゲレンデを網羅しています。

  • ゴンドラ: 2基(長坂ゴンドラ、日影ゴンドラ)
  • クワッドリフト(4人乗り): 6基
  • トリプルリフト(3人乗り): 2基
  • ペアリフト(2人乗り): 4基
  • 動く歩道(遊ロード): 1基

コース・難易度

コース数は全44コース。レベル別にバランス良く配置されています。

レベルコース比率主なコース・ゲレンデ
初級40%上ノ平ゲレンデ、パラダイスゲレンデ、日影ゲレンデ、ファミリーレーンなど
中級30%スカイラインコース、長坂コース、湯の峰コース、水なし沢コースなど
上級30%シュナイダーコース、チャレンジコース、牛首コース、グランプリコースなど
  • 最長滑走距離: 10,000m(スカイラインコース〜柄沢ゲレンデ)
  • 最大斜度: 39度(シュナイダーコース)
  • 標高差: 1,085m(毛無山山頂 1,650m 〜 長坂ゲレンデ 565m)

アクセス

住所:

〒389-2502 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷7653

(7653 Toyosato, Nozawaonsen-mura, Shimotakai-gun, Nagano-ken, 389-2502, Japan)

車でのアクセス:

上信越自動車道「豊田飯山IC」から約25分(約20km)

公共交通機関でのアクセス:

JR北陸新幹線「飯山駅」下車。飯山駅千曲川口(表口)バス乗り場より直通バス「野沢温泉ライナー」で約25分、「野沢温泉」バス停下車。


公式ウェブサイト

野沢温泉スキー場
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周辺施設

野沢温泉スキー場の最大の魅力は、スキーと温泉文化を同時に楽しめることです。麓の温泉街には多数の施設が軒を連ねています。

温泉施設

  • 野沢温泉 外湯(共同浴場):温泉街に13箇所点在する共同浴場。「大湯」「麻釜の湯」「河原湯」などがあり、地元の人々の生活にも密着しています。基本的に無料で入浴できますが、賽銭箱への心付けがマナーです。
  • 野沢温泉スパリーナ:水着で楽しめる温泉公園。露天風呂、大浴場、サウナのほか、温水プールも完備しています。
  • ふるさとの湯:日帰り温泉施設。広々とした内湯と露天風呂が楽しめます。

宿泊施設

温泉街には老舗旅館から民宿、近代的なホテル、コンドミニアムまで多種多様な宿泊施設があります。

観光地

  • 麻釜(おがま):100度近い源泉が湧き出す野沢温泉のシンボル。地元の人々が野沢菜や野菜、卵などを茹でる「湯仲間」の文化が今も残っています。(観光客の立ち入り・利用は制限されています)
  • 湯澤神社:温泉街の中心に位置する神社。毎年1月15日には日本三大火祭りの一つ「道祖神祭り」が開催されます。
  • 日本スキー博物館:スキーの歴史に関する貴重な資料が展示されています。スキー場の日影ゲレンデにあります。
  • おぼろ月夜の館・斑山文庫:野沢温泉にゆかりのある作詞家・高野辰之の資料館。

飲食店

温泉街には、郷土料理を提供する食堂、居酒屋、カフェ、ピザ屋、バーなどが豊富にあります。

  • レストラン やまびこ(ゲレンデ内):上ノ平ゲレンデにあるスキー場メインレストラン。野沢菜ビーフステーキライスが人気。
  • 新屋(温泉街):焼き鳥丼が有名な老舗食堂。(温泉街)
  • 里武士(LIBUSHI)(温泉街):地元産のクラフトビールが楽しめるブルワリーパブ。
  • ごちそうピザ(温泉街):本格的な窯焼きピザが楽しめるお店。

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この記事を書いた人

世界中のスキー場情報を発信しています。
世界中のスキーリゾートを回り、最高の雪質を求めています。
個人的にはウィスラーが大好き!でも、日本の雪も世界に誇れる最高の雪!

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