スキー場の特徴
新潟県の最西端、フォッサマグナの西縁に位置する糸魚川市。その山あいに広がる「糸魚川シーサイドバレースキー場」は、その名の通り「海が見えるスキー場」として、国内でも稀有なロケーションを誇るスノーリゾートです。ゲレンデトップの標高740mから扇状に広がるコースからは、晴れた日には眼下に広がる日本海、そして遠く佐渡島や能登半島までをも一望することができます。
このスキー場の魅力は、海の景色だけにとどまりません。ゲレンデの正面には、日本百名山の一つである「雨飾山(あまかざりやま)」や頸城駒ヶ岳(くびきこまがたけ)がそびえ、振り返れば白馬連峰が連なるという、まさに360度の大パノラマが広がります。この海と山が織りなす圧巻の絶景こそが、シーサイドバレーを訪れるすべての滑走者への最大のご褒美と言えるでしょう。
ゲレンデは、全10コースとコンパクトながら、非常にメリハリの効いたレイアウトが特徴です。ベースエリアは緩やかで、初心者やファミリーが安心して練習できる環境が整っています。一方で、第2ロマンスリフトでアクセスする「第2ゲレンデ」は、最大斜度38度を誇る非圧雪の急斜面となっており、降雪後には日本海からの湿った雪がもたらす、重みのある「豪雪パウダー」を楽しみたい上級者の挑戦を待っています。
また、「第6ゲレンデ」や「明星尾根コース」など、完璧に圧雪(グルーミング)された、フラットで幅広の中斜面も充実。海に向かって滑り込むような感覚で、爽快な高速カービングターンを存分に楽しむことができます。初心者には、杉やブナの森を抜ける緩やかな「第3林間コース」(全長1,700m)も人気です。
そして、このリゾートを特別なものにしている最大の要因が、ゲレンデに直結した温泉宿泊施設「ホテルホワイトクリフ」と、そこに湧き出す「塩の道温泉」の存在です。滑走で疲れた体を、板を外して数歩でたどり着ける天然温泉で癒すことができます。この温泉は、ナトリウム炭酸水素塩泉、いわゆる「美人の湯」として知られており、肌が滑らかになると評判です。
北陸自動車道「糸魚川IC」から約20分というアクセスの良さ、アットホームな雰囲気、絶景、パウダー、そして温泉。そのすべてが手の届く範囲にコンパクトにまとまった、満足度の高いスノーリゾートです。
ゲレンデガイド
日本海を望む絶景と、最大38度の非圧雪パウダー、そして快適な圧雪ロングバーンがバランス良く配置されています。
- リフト数: 5基(クワッドリフト 1基 / ペアリフト 4基)
- コース数: 10コース
- 最長滑走距離: 4,000m
- 最大斜度: 38度(第2ゲレンデ)
- 標高差: 500m (トップ 740m / ボトム 240m)
- コースレベル: 初級 30% / 中級 40% / 上級 30%
主なコース紹介
- 第2ゲレンデ(上級)
- 最大斜度38度。スキー場最難関の非圧雪パウダーコース。
- 第6ゲレンデ(中級)
- 圧雪が美しい、一枚バーンのロングコース。高速カービングに最適で、リゾートで最も人気のあるコースの一つです。
- 明星尾根コース(中級)
- 尾根沿いを滑走する、眺望抜群の快適な中斜面コース。
- 第3ゲレンデ(中級)
- 全長1,200m。ポールバーンも設置される、練習に最適な中斜面。
- 第3林間コース(初級)
- 全長1,700m。森の中を抜ける緩やかなコースで、初心者でもロングランが楽しめます。
- 第1ゲレンデ(初級)
- ベースエリアに広がる、広々とした緩斜面。
アクセス
〒949-0554 新潟県糸魚川市大字山口151-1
(151-1 Yamaguchi, Itoigawa-shi, Niigata 949-0554, Japan)
公式ウェブサイト
- 糸魚川シーサイドバレースキー場
周辺施設
温泉施設
- 塩の道温泉 ホワイトクリフ(ゲレンデ直結)
- ゲレンデ直結のオフィシャルホテル内にある天然温泉。「美人の湯」として知られ、日帰り入浴も可能です。
宿泊施設
- ホテルホワイトクリフ(ゲレンデ直結)
- ゲレンデ直結のオフィシャルホテル。スキーイン・スキーアウトが可能。
観光地
- フォッサマグナミュージアム
- 糸魚川市街地にある、ヒスイとフォッサマグナ(地質)をテーマにした博物館。
- 道の駅 マリンドリーム能生
- 糸魚川ICと能生ICの間にある道の駅。日本海側最大級の「カニ直売所」が有名です。
飲食店
- レストラン(ゲレンデ内)
- 第1リフト乗り場横にあるレストラン。地元産の手打ちそばが自慢です。

