スキー場の特徴
福島県南会津郡に位置する「会津高原だいくらスキー場」は、その豊富な積雪量と良質なパウダースノー、そして変化に富んだコースレイアウトで、初心者からエキスパートまで幅広い層に愛されているスキー場です。都心からのアクセスも比較的良好でありながら、奥会津特有の大自然と静寂な雰囲気を満喫できる点が大きな魅力となっています。
このスキー場の最大の特徴は、なんといってもその多彩なコース設計と雪質の良さにあります。北東斜面を中心としたゲレンデ構成のため、直射日光を受けにくく、一日を通してドライで軽い雪質が維持されやすい環境にあります。トップシーズンには、踏みしめるたびに「キュッキュッ」と鳴るような極上のパウダースノーを楽しむことができ、パウダーフリークたちを唸らせています。
コースレイアウトは、縦に長く、そして横にも広がりがある構成となっており、リフト配置も効率的です。ゲレンデ下部は広々とした緩斜面が広がり、ファミリーや初心者が安心して練習できるスペースが確保されています。一方、上部に上がるにつれて斜度が増し、中級者・上級者が楽しめるテクニカルなバーンが現れます。特に、スキー場の中腹に位置するメインの緩斜面は非常に幅が広く、見通しが良いため、開放感あふれるクルージングが楽しめます。
また、だいくらスキー場を語る上で外せないのが、名物コース「台鞍の壁(だいくらのかべ)」です。最大斜度38度を誇るこの急斜面は、コブ斜面として整備されることも多く、上級者の腕試しの場として知られています。まるで壁のようにそそり立つ斜面を攻略した時の達成感はひとしおです。もちろん、迂回コースもしっかりと整備されているため、急斜面が苦手な方でも山頂からのロングクルージングを楽しむことが可能です。
さらに、スノーボーダーやフリースキーヤー向けの「フリーライドパーク」も充実しています。キッカー、レール、ボックスなどのアイテムがバランスよく配置されており、レベルに合わせて楽しむことができます。近年では、未圧雪エリアの開放やツリーランコースの整備など、時代のニーズに合わせたコース作りにも積極的です。
施設面では、ゲレンデ直結の宿泊施設「リゾートイン台鞍」や、地元の食材を使ったメニューが豊富なレストランなど、アフタースキーや休憩時間を充実させる要素も揃っています。アットホームな雰囲気とスタッフの温かい対応も、多くのリピーターを生む要因の一つです。「会津高原だいくらスキー場」は、滑る楽しさを純粋に追求したいスキーヤー・スノーボーダーにとって、まさに隠れた名店のような存在と言えるでしょう。
ゲレンデガイド
会津高原だいくらスキー場は、コンパクトながらもバリエーション豊かな全11コースを有しています。
リフト
- トリプルリフト: 1基
- ペアリフト: 4基 合計5基のリフトが効率よく配置されており、待ち時間が比較的少ないのも魅力です。
コース難易度と特徴
【初級者向け】(約40%)
- 白樺コース: 平均斜度8度の非常に緩やかなコース。幅が広く平らなため、デビューや基礎練習に最適です。
- 中央ゲレンデ: スキー場のメインとなる広大な一枚バーン。見通しが良く、ファミリーでの滑走やカービングの練習に人気です。
【中級者向け】(約35%)
- 駒止コース: 山頂から続くロングコース。適度な斜度変化があり、景色を楽しみながらのクルージングに最適です。
- 春木沢コース: 森の中を滑り抜けるような林間コース。静かな雰囲気の中で自然との一体感を味わえます。
- スイングコース: 適度な斜度があり、スピードに乗ったターンを楽しめるコースです。
【上級者向け】(約25%)
- 台鞍の壁(だいくらのかべ): 最大斜度38度、平均斜度32度の最難関コース。非圧雪の場合も多く、パウダーやコブ斜面を楽しめます。
- シャリオコース: 最大斜度32度。整地されている日が多く、高速カービングでの急斜面攻略が醍醐味です。
- 駒止尾根コース: 上部からの眺望が素晴らしいコースですが、一部狭い箇所や急な斜面がありテクニックを要します。
【パーク・その他】
- だいちゃんパーク: キッズ向けのソリ遊びや雪遊び専用広場。
- フリーライドパーク: キッカーやジブアイテムが設置され、初級から中級者が練習しやすいレイアウトになっています。
アクセス
住所
〒967-0026 福島県南会津郡南会津町針生字昼滝山857-150
(857-150 Hirutakiyama, Hariyu, Minamiaizu-machi, Minamiaizu-gun, Fukushima 967-0026, Japan)
地図
■ お車での所要時間
- 東京・宇都宮方面より: 東北自動車道 西那須野塩原IC から約60分
- 仙台・福島方面より: 東北自動車道 白河(しらかわ)IC から約60分
- 新潟・会津若松方面より: 磐越自動車道 会津若松IC から約80分
■ ルート
- 西那須野塩原ICより: 国道400号・121号を経由して南会津方面へ。
- 白河ICより: 国道289号(甲子道路・トンネル)を経由。
- 会津若松ICより: 国道118号・121号を経由。
■ 冬季の注意 積雪の多い地域のため、冬季はスタッドレスタイヤまたはチェーンの装着が必須です。
公式ウェブサイト
会津高原だいくらスキー場 公式サイト
周辺施設
スキー場の周辺には、疲れを癒やす温泉や、地元の味を楽しめるスポットが点在しています。
宿泊施設
- フィールドイン楓林舎 最高の星空と豊かなブナ林に恵まれた南会津(会津高原)の一角 七ヶ岳北麓、標高800mに位置する宿泊施設(分類としてはペンション)です。
- 会津六名館 素材の旨み 香りを楽しむ料理ゆっくり味わっていただきたいところです。
温泉施設
- 湯ノ花温泉(ゆのはなおんせん) 車で約20〜30分。4つの共同浴場があり、湯治場の雰囲気を残す素朴な温泉地です。
- 木賊温泉(とくさおんせん) 車で約30分。川床にある露天風呂が有名。秘湯ファンに人気です。
観光・道の駅
- 道の駅 きらら289 車で約25分。日帰り温泉施設も併設されており、南会津名産のトマトラーメンや南郷トマトジュースが購入できます。

