スキー場の夕暮れは美しい。「Alpenglow Fade」のひと時の楽曲

Alpenglow Fade スノーサーチ SNOWSEARCH
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Alpenglow Fadeという楽曲について

「Alpenglow Fade」は、雪山でのアクティビティ(スキーやスノーボード)を終えた一日の終わり、夕暮れ時の静寂と充足感を描いた楽曲です。

タイトルにある「Alpenglow(アルペングロー)」とは、日没直前に山頂がバラ色や茜色に染まる美しい現象のこと。歌詞の前半では、リフト(ケーブル)が止まり、賑やかだったゲレンデが静けさに包まれ、白い雪面が淡いピンク色から深い紫色の闇(Violet dusk)へと変わっていく、儚くも美しい「マジックアワー」の情景が鮮やかに描写されています。

重いブーツを脱ぎ、暖炉の火を囲んでグラスを傾ける「アプレ・スキー(滑走後の時間)」のリラックスした空気が漂います。心地よい筋肉の疲労感と、言葉を交わさずとも通じ合う仲間との絆、そして安らぎが表現されています。

この曲の核心はブリッジ部分の「Mono no aware(物の哀れ)」という表現にあります。これは、他の楽曲でも用いた「Aware(気づき)」という意味も持たせ、発音では「気づき」にし、2つの意味を持たせています。雪上に描いたラインが消えゆくことや、夕景が一瞬で終わってしまうことにこそ美しさを見出し、「留まらないからこそ美しいという状態に気づく」という無常観と、大自然への深い畏敬の念が込められています。激動の一日の後に訪れる、大人のための極上のチルアウト・ソングです。

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この記事を書いた人

snowmasterのアバター snowmaster スノーサーチ編集長

スキー歴45年、物心ついたころからスキーを始め、基礎スキー・競技スキーなどを経て、日本国内の素晴らしいスキー場をより多くの人たちに楽しんでもらえるように、1999年よりスノーサーチ(SNOWSEARCH)サイトを運営し今に至る。スノーレジャーを楽しみながら、スキー・スノーボードの普及啓蒙活動に力を入れている、スノーサーチの編集長です。

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