五ヶ瀬ハイランド 営業終了 理由を整理|南九州の名ゲレンデに何が起きたのか

五ヶ瀬ハイランド 営業終了 理由を整理|南九州の名ゲレンデに何が起きたのか
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九州で本格的に滑れるゲレンデとして、長年にわたり特別な存在だった五ヶ瀬ハイランド。検索されることの多い「五ヶ瀬ハイランド 営業終了 理由」には、単に閉鎖の事情を知りたいだけでなく、あの雪山がなぜ続けられなかったのかという惜別の思いも含まれているはずです。標高の高い宮崎県五ヶ瀬町で、九州のスキーヤー、スノーボーダーに冬の高揚感を届けてきた名ゲレンデ。その営業終了は、地域スキー場が抱える課題を映す出来事でもあります。

目次

五ヶ瀬ハイランドが営業を終えた経緯

五ヶ瀬ハイランドスキー場は、宮崎県の五ヶ瀬町に位置し、九州で有数の規模を持つスキー場として営業してきました。高地ならではの冷え込みを生かし、自然雪と人工降雪機を組み合わせながらシーズンを成立させていたことが大きな特徴です。九州にいながらリフトを使って滑走できる希少性は高く、初めてスキーをするファミリーから、シーズンインを待ちきれない愛好者まで幅広く親しまれてきました。

しかし、運営会社は2022年に営業を終了する方針を公表しました。最後の営業は2022年3月のシーズンをもって終わり、以後は通常のスキー場としての営業再開には至っていません。

ここで押さえたいのは、営業終了を一つの要因だけで説明するのは正確ではないことです。スキー場の収支は降雪量、気温、来場者数、リフトなどの維持更新費、電力費、人件費といった複数の条件に強く左右されます。五ヶ瀬ハイランドの場合も、施設の老朽化や利用者数の変化、暖冬・少雪による営業リスクなどが重なった結果として捉えるのが自然です。

五ヶ瀬ハイランド 営業終了 理由は複合的だった

施設の老朽化と更新費用の重さ

スキー場は、ゲレンデを整備してリフトを動かせば終わりではありません。索道設備には安全を保つための定期点検や大規模な更新が必要で、圧雪車、降雪機、給排水設備、レストラン、レンタル施設なども年月とともに修繕負担が増していきます。

とくに地方の中小規模スキー場では、リフトや降雪設備の更新費を長い期間で回収することが難しいケースがあります。安全を最優先にすれば投資は避けられず、一方でリフト券を大幅に値上げすればファミリー層や若年層は足を運びにくくなる。このバランスの厳しさは、全国の地域ゲレンデに共通する課題です。

暖冬・少雪がもたらす営業の不確実性

五ヶ瀬ハイランドは九州の中では標高が高く、雪山として成立しやすい立地でした。それでも、本州の豪雪地帯と比べると気温や降雪の変動を受けやすく、暖冬の影響は見過ごせません。

人工降雪機は営業日を確保する強力な味方ですが、十分に冷え込まなければ効率よく雪を造れません。造雪できたとしても、電力や水のコストは大きくなります。限られた営業期間のなかで、雪づくりに費用がかかり、雨や高温で雪面の維持にも追加作業が必要になる。これは九州の雪山ならではの挑戦でした。

自然雪が豊富な年には魅力が際立つ一方、雪不足の年にはコース縮小や営業日減少につながる可能性があります。来場予定者が旅行を決めにくくなる点も、運営面では小さくないリスクです。

スキー人口の変化と来場者確保

日本全体では、バブル期をピークにスキー・スノーボード人口が変化し、地域スキー場の利用者確保は長年のテーマになっています。若い世代のレジャー選択肢が増え、少子化も進むなか、地元客だけで安定した集客を続けることは容易ではありません。

五ヶ瀬ハイランドには、九州で雪遊びや滑走を体験できる価値がありました。ただし、都市部からの日帰りアクセスには時間がかかり、冬用タイヤやチェーンなど雪道準備も必要です。手軽さを重視する層にとっては、移動のハードルが来場判断に影響したと考えられます。

さらに、コロナ禍による外出・旅行需要の変動も、観光施設の経営環境を不安定にしました。営業終了の理由をコロナ禍だけに帰すことはできませんが、以前から存在した課題への対応をより難しくした要素の一つとして見るべきでしょう。

失われたのはコースだけではない

五ヶ瀬ハイランドの価値は、滑走距離やリフト本数だけでは測れません。南国のイメージが強い九州で、朝に山へ向かい、白く染まった斜面に立つ。その意外性と興奮は、雪山への入口として格別でした。

子どもが初めて雪に触れた場所だった人、学生時代に仲間と通った人、仕事終わりに天気予報とにらめっこした人もいるでしょう。地域スキー場には、数値化しにくい思い出とコミュニティがあります。スクール、レンタル、飲食、周辺宿泊、道路や除雪に関わる人々まで含めて、冬の地域経済と文化を形づくってきました。

だからこそ営業終了は残念です。ただ、閉鎖を懐かしむだけではなく、各地に残るゲレンデをどう利用し、支えるかを考える機会にもなります。小規模なスキー場ほど、平日利用、レンタルやスクールの活用、周辺温泉や宿泊を組み合わせた滞在が地域への力になります。

九州でこれから滑るなら、確認を丁寧に

五ヶ瀬ハイランドの営業終了後、九州での滑走を計画する際は、営業予定だけでなく当日のコース状況まで確認する習慣がより大切です。九州のスキー場は気象条件による変化が大きく、同じエリアでも積雪、道路状況、オープンコースが日ごとに変わります。

目的に合わせて選ぶことも重要です。子どもの雪遊びやスキーデビューなら、緩斜面、動く歩道、レンタルのサイズ展開、休憩所の暖かさを優先したいところです。滑走量を求める中上級者なら、標高、人工降雪設備、朝の圧雪状況、積雪後のコースオープン情報を確認すると、満足度が変わります。

車で向かう場合は、スタッドレスタイヤやチェーンを用意し、山道に入る前に燃料を補給しておきましょう。晴れた市街地から出発しても、山頂付近だけ路面が凍結していることは珍しくありません。雪山を楽しむための準備は、滑走技術と同じくらい大切です。

五ヶ瀬ハイランドが残した記憶は、九州にも確かに雪山文化があることを伝えています。この冬にどこかの地域ゲレンデへ出かけるなら、一本のリフト、一杯の温かい食事、家族の一本目のターンまで味わってください。その体験を選ぶことが、次の冬のゲレンデの灯を守る力になります。

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この記事を書いた人

世界中のスキー場情報を発信しています。
世界中のスキーリゾートを回り、最高の雪質を求めています。
個人的にはウィスラーが大好き!でも、日本の雪も世界に誇れる最高の雪!

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