スキー場の特徴
新潟県上越市に位置する「金谷山スキー場」は、日本のスキー史において最も重要な場所の一つとして知られています。ここは、1911年(明治44年)に、オーストリア=ハンガリー帝国(当時)の軍人であったテオドール・フォン・レルヒ少佐が、日本で初めて本格的なスキー術(一本杖スキー)を伝えた「日本スキー発祥の地」です。
現在、金谷山は市民の憩いの場である「金谷山公園」として整備されており、スキー場はその中核をなす冬の姿です。ゲレンデはリフト1基と数本のコースからなる非常にコンパクトな構成ですが、その歴史的な背景から、今もなお多くのスキー愛好家にとって特別な聖地となっています。
ゲレンデは、麓に広がる緩やかな「そり遊びエリア」(無料)や初心者向けの斜面と、リフトで登った先にある中上級者向けのコースがバランスよく配置されています。特に「白旗山コース」は最大斜度27度と、短いながらも滑りごたえのある一枚バーンです。
このスキー場の最大の魅力は、滑ることだけでなく、その歴史に触れられる点にあります。ゲレンデに隣接して「日本スキー発祥記念館」が建てられており、レルヒ少佐の遺品や当時のスキー用具、貴重な資料が多数展示されています。毎年2月には、レルヒ少佐の功績を称える「レルヒ祭」が開催され、多くの人で賑わいます。
冬以外(春から秋)は、リフトが「金谷山スーパーボブスレー」の動力として活躍し、年間を通して市民や観光客に親しまれています。アクセスの良さと歴史的ロマン、そしてアットホームな雰囲気を兼ね備えた、日本で唯一無二のスキー場です。
ゲレンデガイド
リフト1本で、初心者から上級者までが楽しめる、シンプルかつ歴史あるゲレンデです。
- リフト数: 1基(ペアリフト)
- コース数: 3~4コース
- 最大斜度: 27度(白旗山コース)
- 標高差: 75m (トップ 132m / ボトム 57m)
- その他: 無料のそり遊びエリアあり
主なコース紹介
- 白旗山コース(上級)
- 最大斜度27度。ゲレンデの山頂から滑り降りる、最も斜度のあるコースです。
- 中級コース
- リフト沿いに広がる、適度な斜度の中斜面。
- 初心者コース
- 麓に広がる緩やかな斜面で、練習に最適です。
- そり遊びエリア
- リフト乗り場の横に、安全に遊べる無料のそりエリアが確保されています。
アクセス
〒943-0893 新潟県上越市大貫592-2
(592-2 Oonuki, Joetsu-shi, Niigata-ken 943-0893, Japan)
公式ウェブサイト
- 上越観光Navi(金谷山公園)
- 上越市による公式の観光情報ページが、スキー場の情報源となります。
周辺施設
温泉施設
- 七福の湯 上越店
- 高田駅から車で約10分。露天風呂や炭酸泉、サウナ、食事処も完備した大型の日帰り温泉施設(スーパー銭湯)。
宿泊施設
- 高田ターミナルホテル
- アクセスの拠点となる「高田駅」から徒歩30秒。ビジネスにも観光にも便利なホテル。
- アートホテル上越
- 「高田駅」から徒歩3分。日本三大夜桜で有名な高田公園にも近い、ロケーション抜群のホテル。
観光地
- 日本スキー発祥記念館
- スキー場の敷地内に併設。日本スキーの歴史とレルヒ少佐に関する貴重な資料を展示。
- 高田公園(高田城址公園)
- 「高田駅」から徒歩圏内。日本三大夜桜の名所として有名。冬は雪景色が美しいです。
飲食店
- レストラン・ヨーデル金谷
- 金谷山公園の入り口(記念館の近く)にあるレストラン。
関連サイトリンク
- 日本スキー発祥記念館(上越市サイト内)
- 国内・海外ホテル格安予約のアゴダ


