スキー場の特徴
上川町営中山スキー場は、北海道の屋根・大雪山国立公園の麓に位置する、歴史と温かみにあふれた町営のスキー場です。1969年(昭和44年)の開設以来、半世紀以上にわたって地域住民、特に子どもたちの冬の体力づくりやスキー技術の向上のための拠点として、重要な役割を担ってきました。町民のスキーレクリエーションの場として深く根付いており、週末には地元のファミリーや子どもたちの元気な声が響き渡る、アットホームな雰囲気が最大の魅力です。
このスキー場の特徴として、まず特筆すべきはその利用料金の安さです。リフト(ロープトゥ)の1日券が大人500円、高校生300円、そして驚くべきことに中学生以下は無料で利用することができます。シーズンを通して滑れるシーズン券も大人が3,000円と破格の設定で、家計に優しく、誰もが気軽にウィンタースポーツに親しめる環境が整えられています。この料金設定は、町の子どもたちにスキーを存分に楽しんでほしいという、町の温かい想いの表れと言えるでしょう。
ゲレンデは、広々とした一枚バーンの緩斜面が主体です。コースは1本のみとコンパクトですが、横幅が広く見通しが良いため、スキーやスノーボードを始めたばかりの初心者や、小さな子ども連れのファミリーが安心して練習するのに最適です。リフトは一般的なチェアリフトではなく、ロープにつかまって斜面を登る「ロープトゥ」が設置されており、ローカルスキー場ならではの風情を感じさせます。
旭川市から車で約1時間、旭川紋別自動車道の上川層雲峡ICからは約10分とアクセスも良好。天気の良い日には雄大な大雪山連峰を望みながら滑ることができ、厳しい寒さの日には空気中の水分が凍って輝くダイヤモンドダストが見られることもあります。
全日本スキー連盟(SAJ)公認の上川スキー連盟によるスキー教室も開催されており、基礎からしっかりと技術を学びたい子どもたちにとっても絶好の環境です。レンタル用品のサービスはないため用具は持参する必要がありますが、それを補って余りある魅力と価値がこのスキー場には詰まっています。派手さはないものの、人と自然、そして地域との繋がりを感じられる、心温まるスキー場です。
ゲレンデガイド
初心者やファミリーが安心して楽しめる、コンパクトで開放的なゲレンデです。
項目 | 詳細 |
リフト数 | ロープトゥ 1基 |
総コース数 | 1本 |
最長滑走距離 | 300m |
最大斜度 | 20度 |
コースレベル | 初級: 30% / 中級: 70% / 上級: 0% |
スノーボード | 全面滑走可能 |
ナイター営業 | あり |
レンタル | なし |
スクール | あり(SAJ公認 上川スキー連盟) |
リフト料金
券種 | 大人 | 高校生 | 中学生以下 |
1日券 | 500円 | 300円 | 無料 |
シーズン券 | 3,000円 | 1,500円 | 無料 |
アクセス
住所 〒078-1761 北海道上川郡上川町中山 国有林
(National Forest, Nakayama, Kamikawa-cho, Kamikawa-gun, Hokkaido, 078-1761, Japan)
- 車でのアクセス 旭川紋別自動車道「上川層雲峡IC」より約10分。 無料駐車場30台完備。
- 電車でのアクセス JR石北本線「上川駅」より車で約5分。
公式ウェブサイト
- 上川町 中山スキー場 公式ページ
周辺施設
スキー場は、北海道を代表する観光地「層雲峡温泉」の玄関口に位置します。スキーと合わせて温泉や観光、グルメを満喫できます。
温泉施設
- 層雲峡温泉
- 北海道有数の規模を誇る温泉街。多数のホテル・旅館で日帰り入浴も可能です。
観光地
- 大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ
- 大雪山系の主峰の一つ、黒岳に架かるロープウェイ。冬は雄大な雪景色とスキー・スノーボードが楽しめます。
- 銀河の滝・流星の滝
- 層雲峡を代表する名瀑。冬期は巨大な氷瀑となり、幻想的な姿を見せます
- 大雪 森のガーデン
- 四季折々の花々が楽しめる美しい庭園。冬期は閉園していますが、周辺のカフェなどは営業している場合があります。
飲食店(ご当地グルメ)
- みそラーメンよし乃 上川店
- 上川町は知る人ぞ知るラーメンの町。町内には個性豊かなラーメン店が点在しています。スキー後の冷えた体にぴったりです。