本物のJAPOWを求める者だけが知る、東北「裏」パウダーリゾート5選

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「朝イチのゴンドラに並ぶのはもう疲れた」 「トラック(シュプール)だらけのパウダーじゃ満足できない」

そう感じているあなたへ。 今、世界中のコアなスノーボーダー・スキーヤーが熱い視線を送っているエリアがあります。 それが「東北(TOHOKU)」です。

北海道に負けないドライパウダー、圧倒的な積雪量、そして何より「人が少ない」。 ここでは、観光地化されたリゾートとは一線を画す、雪バカたちが愛してやまない東北の「裏」パウダー聖地を5つ厳選してご紹介します。


目次

東北のパウダーリゾート5選

1. 【岩手】夏油高原スキー場(Geto Kogen)

積雪量日本一の記録を持つ「豪雪の王」

「日本で一番雪が降るスキー場」として、パウダー界隈では既に伝説となりつつある夏油(げとう)。 ここの魅力は、圧倒的な積雪量だけではありません。広大な「ツリーランエリア」を積極的に開放している点です。 「Shooter」「Heart」など名付けられた14のツリーランコースは、起伏に富み、深雪を巻き上げながら森を駆け抜ける快感は中毒性抜群。 ゴンドラで効率よく回せるため、足が終わるまでパウダーを食らい尽くせます。

2. 【青森】八甲田スキー場(Hakkoda)

これはスキー場ではない。「山」だ。

リゾート気分で来ると痛い目を見ます。ここは「山岳スキー」の聖地。 ロープウェー1本で山頂へ上がり、そこから広がるのは整備されていない大自然そのものです。 コースを示すのは標識(ツリーマーカー)のみ。厳冬期には巨大な樹氷(スノーモンスター)の間を縫って滑ります。 ガイドツアーに参加するのが基本ですが、その分、味わえるスケール感と雪の深さは日本国内でも別格。「生きている」実感を得られる場所です。

  • JAPOW度: ★★★★★(※上級者・装備必須)

3. 【岩手】八幡平リゾート 下倉スキー場(Shimokura)

「下倉の壁」が魅せる、極上のパウダーバーン

有名な「安比高原」の影に隠れがちですが、ローカル(地元民)が「雪が良い日は絶対こっち」と口を揃えるのが下倉です。 リフト3本というコンパクトな設計ながら、北斜面のため雪質は常にドライ。 最大斜度37度の名物「下倉の壁」は、降雪直後には極上のパウダーフェイスへと変貌します。 リフト待ちがほぼ皆無で、ノートラック率が異常に高い、まさに「穴場中の穴場」です。

  • JAPOW度: ★★★★☆

4. 【秋田】阿仁スキー場(Ani)

樹氷とディープパウダーの秘境

秋田県の内陸奥深くにある秘境、阿仁(あに)。 こちらも八甲田同様、見事な樹氷群が見られますが、八甲田よりもゲレンデ要素があり、ゴンドラでアクセスしやすいのが特徴です。 地形が豊かで、沢地形やツリーランなど、フリーライディングの楽しさが凝縮されています。 アクセスが良いとは言えませんが、だからこそ競争率が低く、午後になってもパウダーが残っている奇跡が起きます。

  • JAPOW度: ★★★★☆

5. 【山形】天元台高原(Tengendai)

本州最高所のパウダーは5月まで続く

ロープウェイとリフトを乗り継ぎ、標高1,820mの雲上へ。 天元台高原は、南東北エリアでトップクラスの標高を誇り、その雪質は「本州とは思えない軽さ」です。 圧雪車が入らない急斜面が多く残されており、ドカ雪が降った翌朝は天国となります。 営業期間がGW明けまで続くことも珍しくなく、春になっても良質なザラメ雪や、まさかの春パウダーが楽しめる、雪好きのためのサンクチュアリです。


東北JAPOWを楽しむための注意点

これらの「裏」リゾートを楽しむには、準備が必要です。

  1. 太い板(ファットスキー・パウダーボード): 腰パウ(腰までの深雪)は当たり前です。浮力のある道具がないと埋もれて終わります。
  2. 安全装備: 特に八甲田やツリーランエリアに入る際は、ヘルメット、ビーコン等の装備と、十分な知識(またはガイド同行)が必要です。
  3. 寒さ対策: 東北の寒さは湿気を含んで重く感じる場合があります。レイヤリング(重ね着)を万全に。

まとめ

ニセコも白馬も素晴らしいですが、まだ見ぬ「The JAPOW」の神髄は、東北の奥地に眠っています。

混雑とは無縁の静寂な森の中で、自分の息遣いと、雪を巻き上げる音だけが聞こえる世界。 この冬は、東北へ「旅」に出てみませんか?

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この記事を書いた人

世界中のスキー場情報を発信しています。
世界中のスキーリゾートを回り、最高の雪質を求めています。
個人的にはウィスラーが大好き!でも、日本の雪も世界に誇れる最高の雪!

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