スキー場の特徴
北海道の北部に位置し、日本最北の村として知られる音威子府村(おといねっぷむら)。その村のシンボルである音威富士の東斜面に広がるのが「音威富士スキー場」です。道北エリアならではの極上のパウダースノーを堪能できる、知る人ぞ知るローカルスキー場として、地元住民はもちろん、良質な雪を求めるスキーヤーやスノーボーダーから長年愛されています。
このスキー場の最大の魅力は、なんといってもその雪質にあります。内陸部ならではの気候がもたらす雪は、水分が少なく非常に軽やかで、滑走時には独特の浮遊感を味わうことができます。新雪が降った朝には、自分の滑った跡がシュプールとなって美しく描かれる、最高のパウダースノーライディングが楽しめます。ゲレンデは比較的コンパクトながら、山頂から麓まで変化に富んだコースレイアウトが特徴です。急斜面や非圧雪コースも用意されており、上級者でも満足できる滑りごたえがあります。一方で、麓には広々とした緩斜面が広がっており、スキーが初めての子どもや初心者でも安心して練習に打ち込める環境が整っています。
リフトはペアリフト1基のみというシンプルな構成ですが、このリフト1本で山頂までアクセスでき、すべてのコースに効率よくアプローチすることが可能です。リフト待ちはほとんどなく、プライベートゲレンデのような感覚で思う存分滑走に集中できるのも、大規模スキー場にはない大きなメリットと言えるでしょう。
ナイター営業も行っており、日中とはまた違った幻想的な雰囲気の中でスキーを楽しめます。澄み切った冬の夜空の下、ライトに照らされたゲレンデを滑り降りる体験は格別です。また、全日本スキー連盟(SAJ)公認のコースも備えており、本格的なポール練習や大会にも使用されるなど、競技スキーの拠点としても重要な役割を担っています。アットホームな雰囲気の中で、初心者からエキスパートまで、誰もが純粋に雪と滑ることを楽しめる。それが音威富士スキー場の最大の魅力です。
ゲレンデガイド
音威富士スキー場は、1基のリフトで効率的にすべてのコースを滑ることができる、シンプルかつ機能的なゲレンデ構成です。
- リフト数: 1基(音威富士スキーリフト:ペアリフト 834m)
- コース数: 4コース
- 最大斜度: 30度
- 最長滑走距離: 1,200m
コース紹介
- ファミリーコース(初級) ゲレンデ下部に広がる、広々とした緩斜面コース。斜度が緩やかでコース幅も広いため、スキーやスノーボードが初めての方や、小さなお子様の練習に最適です。周りを気にせず安心して基礎を学べます。
- パノラマコース(中級) 山頂から麓まで滑り降りる、スキー場のメインとなるコース。適度な中斜面が続き、カービングターンなどを楽しむのに最適です。天気の良い日には、山頂から天塩川や周辺の山々を見渡す美しいパノラマが広がります。
- ダウンヒルコース(上級) 最大斜度30度を誇る、スキー場最難関の上級者向けコース。SAJ公認のコースでもあり、滑りごたえは十分。降雪後には、ディープパウダーが楽しめる非圧雪エリアとなることもあり、パウダー好きにはたまらないコースです。
- 林間コース(初〜中級) 木々の間を縫うように滑り降りる、変化に富んだコース。比較的斜度は緩やかですが、コース幅が狭くなる箇所もあり、スピードコントロールやターン技術が試されます。景色を楽しみながらのんびり滑るのにおすすめです。
アクセス
〒098-2501 北海道中川郡音威子府村字音威子府
(Hokkaido, Nakagawa-gun, Otoineppu-mura, Otoineppu)
公式ウェブサイト
- 音威富士スキー場(音威子府村役場サイト内)
周辺施設
温泉施設
- 天塩川温泉
- スキー場から車で約15分。天塩川のほとりに佇む温泉施設。冷えた体を芯から温めることができます。
宿泊施設
- 民宿 天塩川
- 天塩川温泉に併設された宿泊施設。温泉と地元の料理を楽しめます。
- ゲストハウス イコイノ(ikoi no)
- 音威子府村内にあるゲストハウス。旅人同士の交流も楽しめます。
観光地
- エコミュージアムおさしまセンター(アトリエ3モア)
- 廃校になった小学校を利用した、彫刻家・砂澤ビッキの作品を展示する美術館。
- 北海道命名の地
- 探検家・松浦武四郎が「北海道」の名を考案したとされる場所。記念碑が建てられています。