中央アルプス千畳敷スキー場ガイド

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スキー場の特徴

中央アルプス千畳敷スキー場は、長野県の中央アルプスに位置し、駒ヶ岳ロープウェイの終点、千畳敷駅(標高2,612m)を基点とする日本有数の高標高スキーエリアです。その最大の特徴は、氷河期の氷河によって削り取られた壮大な千畳敷カールという雄大な自然環境そのものがゲレンデである点にあります。この標高2,600m超という高地のため、一般的なスキー場とは異なり、主に4月中旬頃から5月下旬頃までの春スキーとして営業されます。

雪質は、春先でも標高の高さから比較的良好な雪が保たれることが期待できますが、一般的な整備された圧雪バーンではなく、非圧雪・自然そのままの雪面を滑走するバックカントリー・山岳スキーの要素が非常に強いのが特徴です。このエリアの全てがバックカントリーの滑走エリアとされ、非日常的なスケールと雄大な景色の中での滑走が最大の魅力となります。特に天気の良い日には、頂上付近から北アルプス、南アルプス、八ヶ岳の大パノラマを一望でき、この上ない解放感を味わうことができます。

ただし、一般的なリゾートスキー場とは異なり、更衣室や用具レンタル、休憩所、キッズパークなどのスキー施設はほぼなく、提供されるのはあくまで自然の中の滑走エリアです。滑走には確かな技術と十分な装備、山岳知識が求められ、特に雪崩などの自然リスクへの対応が不可欠です。初級者向けの簡易リフト(Tバーリフト)が設置される場合もありますが、積雪量によっては設置されないこともあります。このスキー場は、整備されたコースを滑るというよりは、山岳の自然を相手に、自己責任で本格的な山岳スキー・バックカントリーを志向する上級者・エキスパート向けのエリアと言えます。


ゲレンデガイド

中央アルプス千畳敷スキー場は、整備されたリフトやコースが主体ではなく、標高2,612mの千畳敷カール全体がバックカントリーエリアとして開放されています。

ゲレンデガイド

  • リフト数: 2基
  • コース数: 4コース
  • 最長滑走距離: 1,500m
  • 最大斜度: 38度
  • コースレベル: 初級 30% / 中級 40% / 上級 30%

主なコース紹介

  • 千畳敷カールゲレンデコース
    • カール内のエリア。比較的斜度が緩やか。
  • 登り滑走(駒ヶ岳方面)
    • 駒ヶ岳や中岳から黒川方面へ滑走する山岳コース。
  • 登り滑走(架線沢、伊那前岳方面)
    • テレマークスキーなどにも適した沢や斜面を滑走する山岳コース。
  • 極楽平・伊奈川源流方面
    • 三ノ沢岳などを望む広々とした斜面を滑走。帰りの登り返しに注意が必要。

アクセス

住所: 長野県駒ヶ根市赤穂1(しらび平駅)から駒ヶ岳ロープウェイに乗車し、終点千畳敷駅へ

(1 Akaho, Komagane, Nagano 399-4103, Japan (Shirabidaira Station))


公式ウェブサイト

  • 中央アルプス千畳敷スキー場
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周辺施設

温泉施設

  • こまくさの湯
    • 駒ヶ根高原一帯の温泉地の総称。複数の宿泊施設で温泉が楽しめる。宿泊施設
  • 早太郎温泉郷
    • 駒ヶ根高原にある日帰り温泉施設。露天風呂やサウナがある。

宿泊施設

観光地

  • 駒ヶ岳ロープウェイ
    • スキー場へのアクセス手段でもあり、南アルプスを一望できる観光ルート。
  • 光前寺
    • 霊犬早太郎伝説が伝わる古刹。美しい庭園と三重塔で知られる。
  • 駒ヶ根ファームス
    • 地元産の農産物や土産物を扱う施設。地ビール工房も併設。

飲食店

  • 2612カフェレストラン
    • 千畳敷駅に併設されたカフェレストランです。2,612mの標高から、千畳敷カールの雄大な景色を眺めながら食事が楽しめます。
  • ホテル千畳敷
    • 千畳敷カールにある唯一のホテルです。宿泊者は夕食と朝食を利用できますが、日帰りでも食事が可能な場合があります。

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この記事を書いた人

世界中のスキー場情報を発信しています。
世界中のスキーリゾートを回り、最高の雪質を求めています。
個人的にはウィスラーが大好き!でも、日本の雪も世界に誇れる最高の雪!

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