五輪の感動は空港から始まる
2026年、雪と氷の祭典「ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピック」がいよいよ開幕します。世界中から注目が集まるこの冬、あなたが最初にイタリアの土を踏む場所、そして最後にイタリアの思い出を噛み締める場所。それがミラノ・マルペンサ空港(MXP)です。
「空港はただの通過点」だと思っていませんか? それは非常にもったいないことです。
ファッションの都ミラノの玄関口であるマルペンサは、洗練されたデザイン、絶品のエスプレッソ、そして世界中のブランドが集結するショッピングモールのような空港です。
しかし、広大な空港内での移動や、オリンピック期間特有の混雑には注意が必要です。
この記事では、到着から市内へのスムーズなアクセス、帰国前の賢い免税手続き、そして待ち時間を「極上の体験」に変える過ごし方を徹底解説します。この記事をブックマークしておけば、あなたの旅はよりスマートで、より安全なものになるはずです。
基本を押さえる:ターミナル1とターミナル2の違い
まず最初に、絶対に間違えてはいけないのが「ターミナル」です。マルペンサには2つのターミナルがあり、それぞれ役割が明確に分かれています。

ターミナル1 (T1):旅のメインステージ
- 利用航空会社: ITAエアウェイズ、全日空(ANA)、日本航空(JAL)※コードシェア含む、エミレーツ、ルフトハンザなど主要なフルサービスキャリア。
- 特徴: ほとんどの日本からの旅行者はここを利用します。免税店やラウンジが充実しており、マルペンサエクスプレス(鉄道)の駅も直結しています。
ターミナル2 (T2):LCC専用エリア
- 利用航空会社: 主にeasyJet(イージージェット)専用。
- 特徴: 欧州内をLCCで移動する場合のみ利用します。T1とは離れており、無料のシャトルバス(約10〜15分間隔)での移動が必要です。
⚠️注意: オリンピック期間中はシャトルバスの混雑が予想されます。ターミナル間の移動が必要な場合は、通常より30分以上の余裕を持ちましょう。
スムーズに移動する:市内・会場へのアクセス
到着後、重い荷物を持って迷うのは避けたいものです。目的地別のベストな移動手段を紹介します。
【推奨】マルペンサ・エクスプレス (Malpensa Express)
ミラノ市内へ最も確実で快適な方法です。渋滞知らずのため、時間が読めるのが最大のメリット。

- 行き先: ミラノ中央駅 (Milano Centrale) または カドルナ駅 (Milano Cadorna)
- 所要時間: 約50分
- 料金: 片道15ユーロ
- 乗り場: T1の地下階に直結。
- >> マルペンサ・エクスプレスチケット購入
| 特徴 | 詳細 |
| チケット購入 | 券売機は混むため、公式サイトかアプリで事前購入がスマート。 |
| 刻印 | 紙の切符の場合、乗車前にホームにある緑色の機械で「刻印(打刻)」を忘れずに。罰金の対象になります。 |
【快適さ重視】エアポートシャトル
片道19.90ユーロ程度でミラノ中央駅へ直行します。座席は快適ですが、ミラノ市内の渋滞に巻き込まれるリスクがあります。時間に余裕がある方向け。
帰国前の楽しみ:ショッピング&お土産攻略
出国審査を終えた後のエリア(シェンゲン協定外エリア)は、まさに「最後のイタリア」を楽しむための楽園です。
「最後のお土産」におすすめのショップ
- Eataly (イータリー) コーナー / Duty Free
- 街中で買い忘れたトリュフ塩、乾燥ポルチーニ、パスタ、オリーブオイルはここで揃います。空港価格で少し高めですが、品質は間違いありません。
- Pro Tip: 瓶詰めや液体類は、手荷物検査後のこのエリアで買えば機内持ち込み可能です
- Venchi (ヴェンキ)
- イタリアを代表するチョコレートジェラート店。最後にもう一度本場のジェラートを食べるのが、イタリア旅行の締めくくりとして最高です。お土産用のチョコレートBOXも豊富。
2026五輪限定グッズ
空港内のショップでは、ミラノ・コルティナ2026の公式グッズ(マスコットキャラクターのぬいぐるみ、ピンバッジ、アパレル)が販売される特設コーナーが設置される予定です。記念品として最適です。
2026年最新:免税手続き(Tax Refund)の注意点
イタリアでのショッピングの楽しみの一つが免税(タックスフリー)です。以前と状況が変わっている点に注意してください。
- 免税対象額の引き下げ: 2024年2月より、免税対象となる購入金額が従来の154.94ユーロから70ユーロに大幅に引き下げられました。少額の買い物でも免税のチャンスがあります!
- 手続きのデジタル化 (OTELLO):
- 多くの店舗でデジタル処理が進んでいますが、空港税関または代行会社(Global Blue, Planetなど)のキオスク端末での手続きは必須です。
- 重要: 「商品は手元にあるか?」と聞かれます。スーツケースに入れて預ける場合はチェックイン前に、手荷物にする場合はセキュリティ通過後に手続きを行います。五輪期間は大行列が予想されるため、出発の4時間前には空港に到着することを強く推奨します。
快適に過ごすための施設情報 (Wi-Fi・ラウンジ)
インターネット接続
- Free Wi-Fi: 「Malpensa Free Wi-Fi」というネットワークを選択し、簡単な登録をするだけで高速通信が利用可能です。速度は動画視聴にも耐えられるレベルです。
レストラン情報
イタリアならではのグルメが楽しめるレストラン街があります。
★ミラノの「パニーニ」の王様|Panino Giusto(パニーノ・ジュスト)
ミラノ発祥の老舗パニーニ専門店です。単なるサンドイッチとは一線を画す、厳選された生ハムやチーズのクオリティに驚くはずです。

- おすすめシーン: 「手軽に、でも最高に美味しいものをサクッと食べたい」とき。テイクアウトして機内に持ち込むのも裏技です(匂いの少ないもの推奨)。
- 必食メニュー:
- Tartufo(タルトゥフォ): 生ハム(プロシュット)、ブリー・チーズ、トマト、そしてアルバ産白トリュフオイルを使った香り高い逸品。
- 場所: ターミナル1(一般エリアおよび出発エリア複数箇所あり)
★高級スパークリングで乾杯|Ferrari Spazio Bollicine Bar
F1の表彰台でも使われるイタリアの最高級スパークリングワイン「フェッラーリ(Ferrari)」の直営バーです。

- おすすめシーン: 「ショッピングも終わり、搭乗まで優雅にリラックスしたい」とき。旅の締めくくりに祝杯をあげるのに最適なスポットです。
- 必食メニュー:
- Ferrari Brutとおつまみセット: キリッと冷えたスプマンテと、パルミジャーノ・レッジャーノや生ハムの盛り合わせは至福の組み合わせです。
- 場所: ターミナル1(出発エリア・保安検査後)
★ミシュランシェフの味を空港で|Davide Oldani Café
ミラノ出身のミシュランスターシェフ、ダヴィデ・オルダーニ氏がプロデュースするカフェ・レストランです。空港にいながら、「クチーナ・ポップ(ポップな料理)」という彼の哲学を感じられるモダンなイタリアンを楽しめます。

- おすすめシーン: 「時間に余裕があり、落ち着いて食事をとりたい」「話題性のある店に行きたい」とき。
- 必食メニュー:
- Risotto allo Zafferano(サフランリゾット): ミラノの伝統料理。シェフの解釈が加わった、濃厚かつ洗練された味わいです。
- 場所: ターミナル1(チェックインエリア・保安検査前)
- ※注意: 保安検査「前」にあるため、空港に早く到着した際のランチや、見送りの人との食事におすすめです。
★チーズ好きにはたまらない|Obicà Mozzarella Bar(オビカ モッツァレラバー)
水牛モッツァレラチーズ(ブッファラ)の専門店。イタリアから空輸されるフレッシュなチーズは、濃厚なミルクの風味が口いっぱいに広がります。
- おすすめシーン: 「ワインを片手に、質の良いチーズやサラダをつまみたい」とき。ヘルシー志向の方にも。
- 必食メニュー:
- Mozzarella di Bufala Campana DOP: シンプルにオリーブオイルと塩だけで食べるのが最高です。生ハムとの盛り合わせも絶品。
- 場所: ターミナル1(出発エリア・フードコート付近)
スリ・置き引きに注意
残念ながら、空港はスリの稼ぎ場でもあります。以下の点に注意してください。日本人は特にスリの標的になりやすいと言われています。
- カートから目を離さない: チェックインカウンターや切符売り場で並んでいる際、カートに乗せたバッグが狙われます。
- 親切な詐欺: 「切符の買い方を教えるよ」と近づいてくる人には注意。正規の係員は制服を着ています。
- タクシー: 必ず「TAXI」の表示がある正規乗り場の白い車体を利用してください。到着ロビーで声をかけてくる白タクは無視しましょう。
ミラノ・マルペンサ空港を使いこなして最高のフィナーレを
ミラノ・マルペンサ空港は、イタリアの魅力を凝縮した施設です。
2026年のオリンピック観戦は、一生に一度の体験になるかもしれません。空港でのトラブルを未然に防ぎ、最高の思い出と共に帰国の途につけるよう、ぜひ早めの準備を心がけてください。

