スキー・スノボをもっと楽しく!数十キロ先まで届く無線の資格を取ろう!

by snowmaster
0 comment

雪山をもっと楽しく!もっと安全に!

スノーサーチではこの冬からスキー場での無線電波の活用を推進していきます。単に「無線電波」といってもいろいろありますが、私たちが推進する「無線」とは「アマチュア無線」の事を指します。アマチュア無線は総務省が発行する国家資格です。国家資格というと敷居が高く感じる方も多いと思いますが、じつは普通の小学校1年生でも合格している非常に簡単に取得できるものでもあります。

無線の基本は一人の人が話すと、受信機を持っている全員が同時に聞くことができます。もちろん同じ周波数に合わせれば知らない人でも聞くことができますから、ある意味放送に近い形になると思います。携帯電話が1対1での通話で、かつその2人だけにしか情報が伝わらないのに対して、無線は一度に多くの人に情報が伝えられるため、グループでの活動などに最適です。

アマチュア無線は何が違うのか?

では、国家資格(ライセンス)を取得しなければならないアマチュア無線とはライセンスがいらない無線電波と何が違うのか?どんなメリットがありスキーヤスノーボードシーンでどのように使えるかをまとめてみました。違いを知ることで、考え方や使い方が全く違うものであるものが理解して頂けるはずです。



1、とにかく遠方まで飛ぶ高出力

ライセンスがいらない無線機は届いても200m程度。基本は見える位置での通話になります。アマチュア無線は数十キロ先まで飛ばせる高出力で、次に解説する周波数の選び方によっては数百キロ先や海外までも直接飛ばすことも可能です。アマチュア無線は四級から一級まで分かれていてもっとも簡単な四級でも30Wと超強力な出力を出すことができます。国家資格を取らなくても届け出だけで高出力が出せる「デジタル簡易無線」というものがありますが、こちらでも5W が限界です。出力が高いほどより遠方まで電波を出すことができるため、

2、使える周波数帯が多く、1つの周波数帯でも使えるチャンネル数が多い。

アマチュア無線で使える周波数帯は非常に広く、その周波数によって電波の性質が異なります。通常スキーやスノーボードなどでの利用が想定されるのは、ハンディ機という手のひらサイズの無線機で利用できる144MHz帯と430MHz帯という2種類の電波という事になりますが、これらも5W と出力が高く、かつ利用できる周波数が多いため、複数の人たちが使っていても周波数を変更して空きを利用できます。

3、全国に聞いている人が沢山いる。

アマチュア無線家は現在開局している人で43万人程度います。ここが他の無線と全く違う部分で、「安全」というキーワードに結び付く部分です。スキー場でアマチュア無線を利用する場合「グループで利用する」といのが最も最初に考える便利な部分です。誰かが話した内容を1度に情報共有できるためとても便利です。

しかしグループで人気のない場所やバックカントリースキーなどに行った際に、グループメンバーと無線がつながらなくなってしまった場合はどうでしょうか?このような状況は遭難に近い状態になります。救助を呼ぶために携帯電話がつながればよいですが、そうでない場合グループとも無線が繋がらない場合、たよりになるのは「他の人」という事になります。

聞かれているといのが安全につながる

個人宅などに敷地内に下の写真のようにタワーをたててすごい大きなアンテナを用意している人を見たことありませんか?今でも1つの市町村の中に数件から数十件はこのような設備を持っている人が居ると思います。彼らこそアマチュア無線を趣味として日本国内や世界中の人たち、または宇宙通信などを行っているアマチュア無線家です。スキーやスノーボードの際に持つような小さな機械とアンテナでなく、このような大きなアンテナと出力が高い高性能な無線機を使って各地の人と話をするのを楽しみにしている人たちです。

例えば群馬県の谷川岳でスキーをしていて、千葉県や長野方面の方と通話が出来たりします。スキー・スノーボードをしている人たちの設備が小さいものでも、この全国の無線家の方々の設備はより強力で、小さい私たちがもつ電波も遠方で拾う事ができ、また強い出力で小さなハンディ機にも電波を届けることができます。

決して近くの人だけでなく遠方の人にもつながる可能性が高いアマチュア無線は有事の際に救助を呼ぶためにまずは「誰かと繋がる」事ができるものです。全国のアマチュア無線家だけでなく、スキー場周辺の無線家や高速道路を走るトラックの運転手など多くの人が利用しているおかげでこの「聞いていてもらえる」という状況になります。

グループ内のスキー場での話を聞かれて困るような事ってあまりありませんよね?気になるならそれなりの話し方もあるわけです。

4、知らない人とも話をするアマチュア無線

アマチュア無線局は電波法施行規則により「金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練、通信および技術的研究の業務を行う無線局」と定義されています。

自分の持っている無線機や無線設備によって何処のどんな場所に電波が届くのかというのは全国のアマチュア無線家が抱いている無線技術の興味です。ですからアマチュア無線家の人たちは全国各地にいる様々な無線家の人たちと電波を使って繋がることをとても楽しみにしています。

アマチュア無線の専門用語で「CQ」という言葉があります。これは「だれか私と話をしましょう!」という不特定の人を呼ぶ言葉です。一人でスキー、スノーボードに出かけた際に山の頂上から「CQ、CQ、CQ」と電波を出すと多くのアマチュア無線家が話しかけてくれることでしょう。つながった人たちから無線機に関するアドバイスをもらったり、より電波を遠くに飛ばすための情報交換などを行うのも楽しみの1つになるかもしれません。最近では「声のSNS」と表現したりしていますが、まさに声でつながるネットワークです。

5、GPS内蔵で位置情報をGoogleMap上に公開もできる。

アマチュア無線にはアナログの電波を使って定期的に自分の位置情報を公開できるAPRSという仕組みもあります。この仕組みを利用することで、ビーコンのように定期的にMap上に自分の位置を公開しながら進むことができます。登山やバックカントリーの際に自分の位置を発見してもらえるように、このAPRSという仕組みも活用できるようにしておくとより安全に山を楽しむことができるでしょう。

>>APRSウェブサイト

以上のようにアマチュア無線を活用することでより楽しく、安全なスキー、スノーボードが楽しめます。またアマチュア無線を始める人が増えれば増えるほど、スキー場や雪山でのアクティビティが安全になっていきます。

携帯電話が登場し、利用者がめっきり減ってしまったアマチュア無線ですが、携帯電話が普及した今こそ若年層から高齢者まで当たり前のように電気や電波の仕組みを知り、携帯電話を超えたツールとしてアマチュア無線を活用していくべきです。

結構簡単に取得できるアマチュア無線

国家資格というとある程度勉強しないと取れないのではないかと心配する人も多いですが、通常に国家試験を受ける場合はもちろん勉強が必要です。しかし第四級アマチュア無線の取得には近道が用意されています。それが「養成課程講習会」です。

全国各地で養成課程講習会が行われていて、2日間の講習を受け、2日目の最後に行われる修了試験が国家資格と同様の試験となります。この2日間の講習で電波が飛ぶ仕組みや法律などをしっかり学び、試験のポイントなども分かりやすく解説してくれるため合格率も全国的に98%程度とほとんどの人が合格できるような仕組みになっています。

ちなみに最年少は4歳でこの国家資格を取得しています。小学校1年生でも続々合格者が出ており、特段できる子というわけではなく普通の子どもが取得しています。

この冬スキー場が沢山ある「みなかみ町」で開催されます!

11月24日、25日の2日間、このアマチュア無線の養成課程講習会がみなかみ町で開催されます。丸々2日間の講習を受ければ小学生から大人までアマチュア無線の国家資格を手に入れることができます。国家資格は一度取得してしまえば一生ものです。この機会に是非ご参加ください!お申込みはインターネットでも可能です。

>>みなかみ町開催の詳細はこちらから!(キャンペーン実施中!)

Related Posts

Leave a Comment

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください